ドジキャリア史7 営業のやり方
思いがけず携わることになった営業の仕事だったが、
営業のキャリア年数だけはどんどんふえていった。
大変なこともたくさんあったが、
営業がいやで違う職種につきたいと思うことはなかった。
外資系金融に始まり、化学メーカー、自動車メーカー
丸の内、大手町界隈のエリアのお客様
業種によっても違いはあるし、
会社によっても、担当者によっても
その個性は千差万別。
新しいお客様に出会うたびに新しい発見
新しい試練がやってきた。
見るからに偏屈な頑固おやじさん、とっかかりはきつかったが
いったん心を開いてもらえるとかえって営業は楽になった。
いろいろなお客様に、さまざまな形で、鍛えられていった気がする。
とんでもない要望、とんでもない問い合わせもあったが
それは、意地悪をしようなどということではなく
単にその担当者が困ってヘルプを求めてきているだけのこと。
結果として担当者を助けてあげることになれば、信頼につながる。
契約をとって数字をあげていく。
それは営業の使命ではあるのだろう。
でも契約をとることにとらわれてしまうとかえって
うまくいかない気がする。
お客様の要望を聞き、困っていることを聞き
情報を渡し、適切な提案をおこなっていく。
その繰り返し。
時機がくれば、自然と契約がとれていく。
熟した果実がポロリと落ちるように。
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挨拶
にこっと笑って、「おはようございます」
とあいさつできたら
お互い、気持ちよく一日が始まる。
その挨拶が会社の中でもおこなわれなく
なっているという話をときどき聞く。
幽霊のように、すーっと入ってきてすわり
言葉もなくすーっと出ていく人がいる。
「おはようございます」と声をかけても
気づかないふりをしている人がいる。
口を開くのが損、と思っているのかしら。
海外に行くと、ホテルの廊下ですれ違ったり
同じエレベータにいあわせたりする外人さんが
にこっとしたり、ハーイと声をかけてくれたりする。
とてもさわやかな空気が流れる。
「おはようございます」と声をかけられて
気分の悪くなる人はいないはず。
相手からの返事を期待はせずに、
まずは自分から声をかけてみましょうか。
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向いている仕事?
いろいろな方とお話しする中でときどき出てくる言葉。
「自分はこの仕事に向いていない気がする。」
「自分に向いている仕事は何なのかわからない。」
「私に向いている仕事をしたい。」
先日、大学卒業後の進路について悩まれている
心理学を学ぶ大学3年生の女性。
そして、社会人を経験したのち臨床心理大学院を卒業
こころのケアの仕事を始めたばかりの女性と3人で
お話しをする機会があった。
大学3年生の女性は、心理学を学び、将来はそういうことを
いかした仕事をしたいと思っているものの、
勉強や研修をしていく中で、自分は向いていないのではないかと
思うことがあり、進路をどうしようか悩んでいるとのことだった。
臨床心理大学院を卒業した女性も、大学院で学んでいるときに
この仕事は自分には向いていないのかもと思ったことがあったそうだ。
そのとき先生に言われた言葉を思いだしたそう。
「向いているかどうかは置いておいて、自分がどうしたいのかを
考えればいいのではないか」
私も、20年近く営業の仕事をしていたが
私は営業に向いている、と思うこともたまにあったが
やっぱり向いていないなあ、と思うことのほうが多かった気がする。
とはいえその営業の経験は、今にしっかりいきている。
向いている仕事、向いていない仕事、というのがあるのではなく
一生懸命やっていく中で、仕事がその人にあってくるのでは。
自分にあった仕事にするのは、自分次第。
そして、大学院の先生が言われたように
まずは、自分は何をしたいのか、どうしていきたいのか
ということを考えていくことが一番大事なのでしょう。
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