より具体的に話す
阿川佐和子さんの「聞く力」という本の中に
これは役に立ちそう、というフレーズがあった。
英語で何を言っているのかわからないときに
「Please be more specific.」
(具体的に言うと?)
と返すのだそう。
より詳しく話をしてくれるだろうから
わかりやすくなるだろうし
ただ単に、もう一度言ってください
というよりは、相手に与える印象も違う。
話されている英語がわからないときに
自分の英語力がないせいだとつい思ってしまう。
でも考えてみれば、日本語であっても
何を言っているのかよくわからない
というケースは多々ある。
話をしている本人は、自分の言っていることは
きちんと相手に伝わっているような錯覚にとらわれるが
そうでないことが一般的である。
何かを説明するときに、より具体的に話をすることにより
相手にはよりわかりやすく伝わるのだろう。
コミュニケーションは、やはりむずかしい。
だからこそ、
何とか伝えよう、わかろうとする努力はしていきたいもの。
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思いを伝えること
5月からスピーチレッスンが始まった。
受講生6名のこじんまりレッスン
毎回与えられたテーマのスピーチをそれぞれ発表するのだが
個性にあふれて、本当にそれぞれが素晴らしい。
もちろん改善点はたくさんあり、それを良い方向にもっていくための
レッスンなのだが。
人は皆それぞれに違うというのはわかりきっていることなのだが
本当に毎回それをひしひしと実感することができる。
同じテーマなのに、こうも違うスピーチになるものかと。
不思議なことに、皆さん自分のスピーチには
とても辛口な評価で、さんざんだったというコメント。
自分はだめだ~
ひどいスピーチだ~
と思ってしまう。
でも他の人から見ると、そんなことは全くない。
もっと自信を持っていいはず。
先生からのコメントに
あがるのは、自分自身に注意が向いているからで
聞いている人たちにもっと注意を向ければよい
とあった。
自分はうまくできているだろうか?
自分はどう見えているだろうか?
などと思うのではなく
皆は自分の話を理解してくれているだろうか?
皆にどうやったら伝わるだろうか?
聞く人に注意を払ってあげればよいとのこと。
ついつい自意識過剰になってしまうのが常なのだが
スピーチは本来、何か伝えたいことを届けるというもの
自分勝手に言葉を並べてもしょうがない
聞き手に思いが伝わらないと意味がない。
それぞれが持っている個性をいかして
自分の思いをきちんと伝えられるようになりたいもの。
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